肩こりは、揉んでもなぜ治らないのですか?
マッサージで筋肉をゆるめても、その場は楽になるのに数日でまた同じ場所がこってしまう、という経験がある方は多いのではないでしょうか。これは、肩こりの多くが「筋肉の緊張」そのものよりも、その奥にある「肩甲骨が動いていない」という状態から起きていると考えられているためです。凝っている筋肉だけを揉んでも、肩甲骨が動かない生活パターンが変わらなければ、同じ場所に負担が戻りやすいのです。
肩甲骨には3種類の動きがある
肩甲骨は、体幹に対して大きく分けて「側方の動き」「垂直の動き」、そして「ソネット(回旋)」と呼ばれる回旋の動きの3種類を組み合わせて動くとされています。腕を上げる動作では、肩関節そのものだけでなく、この肩甲骨の回旋が連動することで、無理なく腕を高く上げられる仕組みになっています。
デスクワークで腕を体の前で固定したまま長時間キーボードやマウスを操作していると、肩甲骨のこの3種類の動きがほとんど使われない状態が続きます。前鋸筋・僧帽筋・菱形筋といった、肩甲骨を固定したり動かしたりする筋肉群は、動かないまま同じ位置を保持し続ける仕事を強いられ、疲労が蓄積しやすくなると考えられています。
肩甲骨が固まると、なぜ首や肩が代償するのか
本来、腕を使う動作では肩甲骨・鎖骨・胸椎が連動して負担を分散しています。しかし肩甲骨が固定されたまま動かないと、その分の動きを首や肩の筋肉が代わりに引き受けることになり、負担が集中しやすくなります。これは、体の土台(肩甲骨まわり)を動かさずに、末端(首や肩)だけで作業を続けているような状態です。マッサージで首や肩の筋肉をゆるめても、土台である肩甲骨が動かないままだと、また同じ場所に負担が戻ってきてしまう理由がここにあります。
岩槻 整体Re.Lifeでの考え方:整体×マシンピラティスを組み合わせる理由
当院では、僧帽筋・肩甲挙筋・菱形筋など凝りやすい筋肉を整体でゆるめたあと、マシンピラティス(リフォーマー)で前鋸筋・下部僧帽筋を使い、肩甲骨を意識的に動かす練習を行っています。詳しい体の仕組みについては肩こりページや肩甲骨まわりのページでも系統別にまとめています。
デスクワークの合間に肩甲骨を動かすセルフケアも有効ですが、日常的に「動かない状態」が長く続いている場合、意識するだけでは十分に動きが戻りにくいこともあります。マシンピラティスはリフォーマーが体を支えてくれるため、普段運動をしない方でも、肩甲骨まわりの筋肉を無理なく使う練習ができます。
デスク環境を整えることも並行して大切
モニターの高さが目線より低い、肘が浮いた状態でキーボードを操作しているなど、デスク環境そのものが肩や首に負担をかけている場合もあります。環境を整えることと、肩甲骨まわりを動かす練習を行うことは、どちらか一方ではなく両方を意識することが大切だと考えられています。
こんな方は医療機関への相談も検討してください
腕や手のしびれ、力が入りにくい、安静にしていても続く強い痛みなどがある場合は、整体の範囲で判断せず、医療機関での確認をおすすめします。当院では特定の疾患の診断・治療は行っておりません。
まとめ
- 肩こりが揉んでも治らないのは、肩甲骨がほとんど動かない生活パターンが背景にあることが多い
- 肩甲骨には側方・垂直・回旋の3種類の動きがあり、デスクワークではその動きがほぼ使われない
- 整体でゆるめたあと、マシンピラティスで肩甲骨を動かす練習を組み合わせることで、負担が戻りにくい状態を目指す
「マッサージに通っても、また同じ場所がこる」という方は、肩甲骨まわりの動きから一度見直してみませんか。料金プランはこちら。
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の症状の診断・治療を保証するものではありません。気になる症状がある場合は、医療機関へのご相談をおすすめします。