コラム

整体とピラティス、結局どっちを選べばいい?岩槻で両方できる院が解説する「順番」と、戻らない体づくり

2026.07.28

整体とピラティス、結局どっちを選べばいいですか?

結論からお伝えすると、整体とピラティスは「どちらが優れているか」を単純に比べるものではなく、役割が違うので順番に組み合わせるのが有効と考えられています。ざっくり言うと、整体は今のこわばりや歪みを「直す(リセットする)」役割、ピラティスは整った状態を自分で「保てる力を育てる」役割です。今すぐ楽になりたいなら整体、根本から変えて戻りにくくしたいならピラティス、という向き不向きはありますが、多くの方にとっては「整体で整えてから、ピラティスで保つ力をつける」という流れが、遠回りに見えて一番近道になりやすいと感じています。

この記事では、整体とピラティスの役割の違いを、機能解剖学(関節や骨がどう動くかの力学)神経学(その動きを脳がどう学習するか)の両面から解説します。なぜ「整体だけ」だと戻るのか、なぜ「整体→ピラティス」の順番なのかが、体の仕組みから腑に落ちるはずです。

そもそも整体とピラティスは何が違うのか

「受け身で整えてもらう」か「自分で動いて整えるか」

整体は、施術者が手技で筋肉のこわばりをゆるめ、関節の動きを引き出していく方法です。体を預けているだけで変化が起きるので、施術後すぐに「軽くなった」「動かしやすい」と感じやすいのが特徴です。いわば受け身(受動的)のケアです。

一方ピラティスは、自分の体を自分で動かしながら、正しい姿勢や動き方を身につけていくエクササイズです。呼吸に合わせて、普段使えていない深い部分の筋肉(体幹)を働かせる練習を重ねます。こちらは自分から動く(能動的)ケアです。特にマシンピラティス(リフォーマー)は、器具が体を支え・適切な負荷を導いてくれるため、運動が苦手な方でも正しい動きを再現しやすいという利点があります。

この「受け身」と「能動」の違いが、次にお話しする「戻る・戻らない」の分かれ目に深く関わってきます。

【機能解剖学】整体は関節の"遊び"に働きかけ、動ける土台をつくる

もう少し具体的に、整体が体に何をしているのかを機能解剖学で見てみましょう。関節には、自分の意思で動かせる範囲(自動運動)のほかに、関節の遊び(あそび)と呼ばれる、わずかな"滑り"の余裕があります。これは自分では動かせず、外から他者が関節を操作したときにだけ現れる微妙な動きで、解剖学の教科書でも、関節の片側の骨を固定してもう一方の骨の滑り具合を調べる検査として説明されています。この"遊び"があるからこそ、関節はスムーズに大きく動けます。

長時間同じ姿勢が続いたり、周囲の筋肉が硬くなったりすると、この関節の遊びが失われ、関節は本来の範囲を動けなくなります。整体(手技)は、この関節の遊びや周囲の緊張に外から働きかけて、関節が動ける状態を回復させる——つまり「動くための土台(可動域)を取り戻す」のが得意分野です。ただし、これはあくまで土台を整えるところまで。整えた土台をどう使うかは、次の神経の話になります。

【神経学】なぜ整体だけだと「また元に戻る」と感じるのか

「整体に通っているのに、数日たつとまた同じところが張ってくる」——これは施術が効いていないわけではなく、体の仕組みから考えると自然なことです。ここを、多くの比較記事は「姿勢のクセが残っているから」の一言で済ませていますが、もう一段深く見てみましょう。

姿勢のクセは「無意識に染み付いた記憶」として体に残っている

人の記憶には、意識して思い出せる記憶(顕在記憶)と、意識にのぼらないまま体に染み付いている記憶(潜在記憶)があるとされています。脳科学の教科書では、この潜在記憶のうち「体の動かし方の技能や習慣」は大脳の奥にある線条体、「運動の学習」は小脳といった、意識とは別の場所に蓄えられると説明されています(カンデル神経科学)。

猫背や、いつも同じ側に傾く座り方、あごが前に出る姿勢——こうした日常のクセは、まさにこの「無意識の記憶」として体に書き込まれたプログラムのようなものです。自転車の乗り方を一度覚えると考えなくても乗れるのと同じで、悪い姿勢もまた「考えなくてもそうなってしまう」状態まで自動化されているのです。

外から整えても、この無意識のプログラムは書き換わらない

整体で筋肉をゆるめ関節を整えるのは、いわばその日の「出力」を一時的に正しい位置に戻す作業です。とても大切な作業ですが、体を動かすおおもとのプログラム(無意識の記憶)そのものは、外から筋肉を触るだけでは書き換わりません。だから、施術で整えても、日常生活に戻って同じプログラムが働けば、体はまた元のクセのある位置へと戻っていきます。これが「戻る」と感じる正体だと考えられます。

では、この染み付いたプログラムはどうすれば書き換わるのでしょうか。ここで鍵になるのが運動学習です。脳や神経は、正しい動きを繰り返し経験することで、その回路を少しずつ作り変えていく性質(神経可塑性)を持っています。運動学習は、この神経の作り変えが最もよく研究されてきた分野の一つとされています(カンデル神経科学)。つまり、正しい動きを自分で繰り返すことでしか、無意識のプログラムは書き換わっていかないのです。この「繰り返して書き換える」役割を担うのが、ピラティスというわけです。

だから「整体 → ピラティス」という順番に意味がある

なぜピラティスが先ではなく、整体が先なのか

ここで、機能解剖学と神経学が1本につながります。関節の遊びが失われ可動域が狭いまま運動を始めても、狭い範囲で、しかも代償的な(ごまかしの)動きで覚えてしまいがちです。それでは、間違った動きを運動学習させてしまいかねません。だからまず整体で関節の遊び・可動域という「動ける土台」を回復させ(機能解剖学)、その広がった正しい範囲で、ピラティスによって正しい動きを脳に覚え込ませる(神経学)——この順番だからこそ、土台づくりと学習がかみ合うのです。逆の順番では、狭い土台の上に誤った動きを積み上げてしまいます。

マシンピラティスが「正しい動きの学習」に向いている理由

運動学習は、やみくもに動けば進むわけではなく、正しい動きを、正しいフォームで繰り返すことで定着していきます。マシンピラティスは、リフォーマーという器具が体を支え、動く方向と負荷を導いてくれるため、正しい動きの「型」を再現しやすいのが強みです。さらにトレーナーが、適切な動作スピードや可動域を保てているかをその場で確認・調整します(パーソナルトレーニングの教科書でも、マシン種目であっても動作スピードや可動域の維持に指導者の関与が必要とされています)。自己流のトレーニングで間違った動きを繰り返してしまうのを防ぎ、「書き換えたい正しいプログラム」を精度高く反復できる——これがマシンピラティスを運動学習の場として使う利点です。当院の体幹が弱いと感じる方向けのページ姿勢改善のページでも、この「使える体に育てる」という考え方を詳しくまとめています。

岩槻・東岩槻で「両方を1か所で」受けられるという選択肢

整体とピラティスの併用をすすめる記事は多いのですが、実際にやろうとすると「整体はA院、ピラティスはBスタジオ」と別々の場所をはしごすることになりがちです。これだと、整体で整えた体の状態やクセの情報が、ピラティス側に共有されません。施術者とトレーナーが別だと、「今日はここをゆるめたから、この動きを重点的に」といった連携ができないのです。

岩槻 整体Re.Lifeは、整体とマシンピラティスを同じ院で、同じ担当者が一貫して行うスタイルです。東岩槻駅から徒歩1分で、その日の体の状態を見て「今日は整体を長めに」「今日はピラティスで先週の動きの復習を」と、一人ひとりに合わせて配分を変えられます。整えた体の情報を、そのまま運動学習につなげられるのが、両方を1か所で受ける最大のメリットだと考えています。

どのくらいの頻度で通えばいいですか?

これは体の状態や目的によって変わるため一律には言えませんが、目安の考え方をお伝えします。通い始めの、こわばりが強く可動域も狭い時期は、整体の比重を高めにして体を整える回数を確保します。動ける土台ができてきたら、少しずつピラティスの比重を増やし、正しい動きの反復(運動学習)に軸足を移していきます。無意識のプログラムが書き換わるには繰り返しの時間が必要なので、数回で終わりではなく、ある程度の期間、継続することを前提に計画を立てるのが現実的です。初回のカウンセリングで、今の体の状態を見ながら「どのくらいの頻度で・どちらにどれだけ比重を置くか」を一緒に設計していきます。

整体とピラティス よくある質問

整体だけ、ピラティスだけではダメですか?

目的によります。今すぐのつらさを楽にしたいなら整体が、運動習慣をつけて根本から変えたいならピラティスが向いています。ただ「整えても戻る」を繰り返している場合は、土台を整える整体と、正しい動きを覚えるピラティスを組み合わせるのが近道です。

整体を受けた後、どのくらいでピラティスに移ればいいですか?

きっちり期間で区切るというより、こわばりが強い時期は整体の比重を高め、関節の遊び・可動域という土台ができてきたら少しずつピラティスの比重を増やす、という移し方をします。同じ院・同じ担当なら、その日の状態を見て配分を変えられます。

運動が苦手でもピラティスはできますか?

マシンピラティス(リフォーマー)は器具が体を支え、動く方向と負荷を導いてくれるため、運動が久しぶりの方でも正しいフォームを再現しやすいのが特徴です。むしろ自己流で誤った動きを覚えるのを防げます。

こんな場合は医療機関への相談も検討してください

強い痛みやしびれ、じっとしていても続く痛み、発熱を伴う症状、けがの直後などは、整体やピラティスの範囲で判断せず、まず医療機関での確認をおすすめします。当院では特定の疾患の診断・治療は行っておりません。

まとめ

  • 整体は「直す(リセットする)」、ピラティスは「保てる力を育てる」——役割が違うので、どっちかではなく組み合わせるのが有効
  • 【機能解剖学】整体は関節の"遊び"・可動域という「動ける土台」を回復させる
  • 【神経学】姿勢のクセは無意識の記憶として染み付いており、外から整えるだけでは書き換わらない。正しい動きの繰り返し(運動学習)が必要
  • だから「整体で土台を作る → ピラティスで正しい動きを覚え込ませる」という順番に意味がある
  • 整体とマシンピラティスを1か所・同じ担当者で受けられると、整えた体をそのまま運動学習につなげられる

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※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の症状の診断・治療を保証するものではありません。気になる症状がある場合は、医療機関へのご相談をおすすめします。

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